真に受けない方が良い外国人の言葉とは?

先日アメリカ在住の知人とお話をしていたときに話題になったこと、「建て前と本音の違い」について。

最近、どれだけ日本の技術が素晴らしいか、どれだけ日本の食べ物が素晴らしいか、こんなに安いのに高性能!などなど、日本の素晴らしさをアピールするテレビ番組が多いのですが、どちらかというと私は違和感を感じるのです。

そして、外国人のお客様が来日したときに多くの人が日本食へ連れて行ったりするのですが、ここで勘違いその1、日本人が美味しいと思うものは外国人も美味しいと思い込むこと。特にトロや生ものは要注意。通常、外国人はお肉でもお魚でも赤みが好き、というか、赤身しか食べないので、日本人のようにトロを食べるとすぐにもたれて気分が悪くなるようです。また、しゃぶしゃぶなど、各自のお箸を他人と同じお鍋に入れて共有する食べ方が苦手という人も少なくないです。

ちなみに「松茸」ですが、これもまた日本人のようにみんなが素晴らしいと思うのではなく、なんと、「汚れた靴下の香り」と表現する国もあるとのこと。

続いて勘違いその2、食事はどう?と聞いて『Great!』と言われて真に受ける。外国人は、他人に対して不快感を与えないように徹底的に教育されているので、どんなに口に合わなくても「あまり好みではない」などとは言わないのです。職場などで周りに外国人がいる方は観察してみてください。他人の目に触れるデスク周りは常にキレイ、人前に出るときはビシッとしている、香水をつけている、他人に対して他の人のことを悪く言わない。。。などなど、「他人に不快感を感じさせない」教育が徹底的にされていると感じるばかりだと思います。

結果、本音と建前には大きなギャップがあるのが通常です。

確かに、日本の技術は使う人のことを思いやって細かいところまで繊細な工夫がなされたものが多く素晴らしいとは思うものの、必ずしもその細かな工夫を重視するかと言えばしないこともあるし、むしろもう少し大雑把でよいので値段を抑えて欲しいときもある。また、食べ物で言えば、ナマモノやトロの部分が好きな人ばかりではなくて、私としてはがりがりに焼いたステーキが大好きで、レアは食べられないとか。

日本人が美味しい・素晴らしいと感じるもの、イコール外国人も同じように感じるということでは全くないのですね。なので、Great!と言われても真に受けずに、また、自分が美味しいから相手も美味しいと思い込むのを辞めて、相手の文化を観察することも一理あるのではないでしょうか。




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